犬と暮らす 犬の飼い方・しつけ

多頭飼いによる先住犬との喧嘩の原因と対処法とは。

犬の飼い方・しつけ

こんにちは!Nature Cottage Akabekoです。相談者さんからご質問いただきました。

相談者さん
相談者さん

3歳5ヶ月のビーグルと1歳8ヶ月のトイプードル(両方オス去勢未)が最近ケンカばかりします。
プードルの方が一方的に唸り噛み付いていきます。以前からプードルはビーグルにマウンティングしていたので上下関係をハッキリさせたいんだろうと思うのですが。
見ているかぎりケンカになるキッカケがなくてもプードルは攻撃していきます。なので今はなるべく二匹を近づけないようにしています。犬同士がつけた上下関係に合わせ方がいいと言いますが我が家の場合はプードルが上なのでしょうか?
ビーグルは上下関係とか何も気にしていないようにみえるのですが。
この先も仲の悪いままなのか前みたいに寄り添って一緒居る事は出来ないのでしょうか?


それでは、多頭飼いによる先住犬との喧嘩の原因と対処法について解説します。(監修:NPO法人アニマルワン)

先住犬との喧嘩の原因

一般的に多頭飼いで先住犬がいる場合の多くは、先住犬が後からの飼養犬に対して攻撃的な態度を示すことが多いものです。これはご質問にもあるような、支配性のための攻撃で先天的に最高位に付こうとする行動が原因となることもあります。

また、一つのものを奪い合うことによる競合性の攻撃もあります。これは好ましい食べ物や休憩場所だけでなく、飼い主の注意を独占的に他の飼い犬と張り合うようなこともあります。

雄同士の場合には、雄性間の攻撃というものがあります。雄犬が生まれつき争いたがる闘争本能に所以するものです。この雄性間攻撃のみが、不妊手術によって抑制可能な攻撃行動といえます。その他にも、恐怖・苦痛・縄張り争い・捕食・母性本能など、いろいろな要因により犬の攻撃的な行動は誘発されるのです。

さて、今回のケースの場合は、やはり支配的に地位に基づいた攻撃が一番の原因かもしれません。2頭の飼い犬が平静を維持しながら生活していくには、支配と従属関係の確立が重要なポイントとなります。

この支配と従属関係を明確にさせる時に関連することが、飼い主の彼らに対する態度です。人間は比較的従属に位置する弱い犬や新参者の若い犬に味方する傾向があり、知らず知らずのうちに支配関係にある犬を叱ってしいることが多いものです。そうなると従属関係にある犬は飼い主にから自分は守られていると思い込み、飼い主の前ではより飼い主の注意を引こうとして、支配関係にある犬に対して攻撃的な行動を起こすことになります。

攻撃された支配関係にある犬は、従属関係にある犬に対して、より強い攻撃をしかけていくこともあるのです。いわゆる飼い主から見れば犬同士のケンカに見える行動でしょう。

先住犬との喧嘩を解決するための対処法

今回のご質問の場合、どちらの犬が本当の支配者であるかを飼い主として知らなればなりません。そして、犬同士の支配と服従の関係を維持させるように犬たちには接しなければなりません。(犬同士にとって支配と服従の関係は極めて自然なことであり、支配者が威嚇や体罰により従属者に支配者としての立場を主張し、従属者がこれに従い服従することは当たり前なのです。)

犬の支配と服従の関係を知るために、飼い主は自分の存在が犬には分からないように、陰から彼らの行動を観察することです。飼い主がいない場合にはどのような関係を維持しているかを見極め知っておくことです。その関係が把握できたら、飼い主は常に支配関係にある犬を主役として接していくようにしなければなりません。(もし、飼い主がいないときに、犬同士のケンカが起きないのであれば、犬同士双方がみとめた関係が成立していることになります。)

お散歩に行く順番や食事を与える順番、犬たちに接する順番までもが支配関係にある犬が優先させなければなりません。従属関係にある犬には、この飼い主の行動により、自分は飼い主の保護下にないことを理解させなければならないのです。

このことが理解できない行動をとるようであれば、従属関係にある犬を隔離することも時には必要となります。従属関係にある犬は、どんな時でも支配関係にある犬に服従しなければならないということです。

あくまでも、情報不足であるご質問に対する私の見解ですので、より詳しく正しい対応を実施するために、家庭犬のしつけインストラクターなどの専門家にご相談なさってください。しっかりした対応を行い、せっかいくワンちゃんとの生活が不幸なものにならないようにしてください。

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