お悩み相談
生後4ヶ月のポメラニアンを飼っています。
迎えてから2ヶ月ほど経ちますが、飼い主である私や主人に尻尾を振ってくれません。
散歩中に出会う年配の方には尻尾を振り、体を擦り寄せて甘えたりもします。
基本的なしつけも覚えていますし、いなくなるとクークー鳴くこともあります。
それなのに、帰宅した時なども尻尾を振らないため、
「懐いていないのでは?」「私たちを下に見ているのでは?」と不安になってしまいます。
原因がわからず、どう対処すればいいのか悩んでいます。
結論:尻尾を振らない=懐いていない、ではありません
まず知っていただきたいのは、
犬が尻尾を振る行動は「嬉しい時だけ」のサインではないということです。
尻尾を振らないからといって、
飼い主に愛情がない、信頼していない、という意味ではありません。
犬の尻尾は「感情のアンテナ」
犬は、言葉の代わりにボディランゲージで感情を伝えています。
尻尾の動きも、そのひとつです。
尻尾の振り方と意味の一例
- ゆっくり大きく振る/低い位置で小刻みに振る
→ 親愛・安心・友好的 - 高く持ち上げて小刻みに振る
→ 興奮・緊張・威嚇を含む可能性 - 振らない・動かさない
→ 落ち着いている/様子を見ている状態
つまり、尻尾を振らないこと自体が「悪いサイン」ではないのです。
犬は尻尾以外でも感情を伝えています
犬同士は、群れで暮らす中で以下のような方法を使い、細かくコミュニケーションを取っています。
- 体の姿勢や動き
- 耳の位置や向き
- 目線や表情
- 鳴き声・呼吸音
これらを総合した行動信号の中に、
「カーミング・シグナル」と呼ばれるものがあります。
カーミング・シグナルとは?
カーミング・シグナルとは、
犬が「敵意はありません」「落ち着いてほしい」と伝えるための行動です。
- 遊びに誘うお辞儀のような姿勢
- 前足を弾ませ、体を左右に揺らす
- 目をそらす、体を低くする
これらは、犬なりの友好的なサインです。
もしこのサインを飼い主が見逃したり無視していると、
犬は「伝わらない」と感じて行動を控えるようになることもあります。
飼い主の接し方で犬の態度は変わります
犬は非常に環境と人の態度に敏感です。
- 甘やかしすぎ
- 一貫性のない対応
- 犬の要求にすべて応える
こうした関係が続くと、
α(アルファ)症候群(権勢症候群)や
分離不安症につながることもあります。
特にポメラニアンなどの小型愛玩犬は、
無意識に甘やかされやすく、問題行動が起こりやすい傾向があります。
散歩中に尻尾を振る理由とは
散歩中に出会う人に尻尾を振るのは、
「安心できる存在」「嬉しい経験」と結びついている可能性があります。
たとえば、
- いつも優しく声をかけられる
- おやつをもらった経験がある
こうした記憶が積み重なると、
その人に会うこと自体が「楽しい出来事」になります。
今後のためにできること
ご相談内容だけでは細かな状況までは判断できませんが、
以下を意識してみてください。
- 尻尾だけで感情を判断しない
- 愛犬の仕草や姿勢をよく観察する
- ルールを一貫させる
- 甘やかしすぎない
- 犬からの遊びのサインに応える
そして何より、
専門家による適切なしつけ指導を早めに受けることが、
愛犬との関係改善への近道になります。
まとめ
犬は人と同じ感情表現をしません。
「尻尾を振らない=愛情がない」と決めつける必要はありません。
犬の本来のコミュニケーション方法を理解することで、
飼い主と愛犬の関係は大きく変わります。
(監修:NPO法人アニマルワン)
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