お悩み相談
これまで問題なくトイレを使っていた猫が、
突然トイレ以外の場所――テレビ、ガラス、カーテン、座布団、玄関などで
おしっこをするようになりました。
一度してしまった場所は臭いが残り、何度も繰り返してしまいます。
どう対処すればよいのでしょうか?
結論:トイレ以外での排尿には「必ず原因」があります
猫がトイレ以外でおしっこをする行動は、偶然や気まぐれではありません。
この問題行動は、排尿のスタイルによって2つに大きく分けて考える必要があります。
- スプレー行動
- 不適切な排泄
原因も対処法も異なるため、まずはどちらに当てはまるかを見極めることが重要です。
スプレー行動とは?
特徴
- 立ったまま、または半立ちの姿勢で排尿
- 尻尾を垂直に立てる
- 尿量は少量
- 壁・カーテン・ガラスなど垂直面にかけることが多い
通常のトイレ排泄は問題なく行う一方で、
別の場所に「引っかけるように」おしっこをする場合は、
スプレー行動の可能性が高いと考えられます。
主な原因
- 縄張り不安(新しい人・猫の出現)
- 情緒的不安(飼い主の関心が他へ向いた)
- 社会的不安(引越し・模様替え・来客など環境変化)
不適切な排泄とは?
特徴
- 座った姿勢で排尿
- 尿量が多い
- トイレ以外の場所で通常の排尿・排便をする
まず疑うべき病気
不適切な排泄が見られる場合、最初に身体的な病気を除外する必要があります。
- 猫下部尿路疾患
- 膀胱炎
- 甲状腺機能亢進症
排尿時に痛がる、頻繁にトイレに行く、血尿が見られる場合は、
すぐに動物病院を受診してください。
トイレ環境への不満も原因になります
病気が否定された場合、次に確認すべきはトイレ環境です。
- トイレが汚れている
- 設置場所が落ち着かない
- 猫砂の種類が合っていない
- 外猫が窓越しに見えることで不安を感じている
猫は非常に繊細なため、小さな不満が排尿行動に表れることがあります。
今回のケースで考えられる背景
ご相談内容では、トイレ以外での排尿が始まった時期が
来客(実家の家族が訪問)と重なっている点が重要です。
これは、
- 縄張りへの侵入
- 飼い主を取られたと感じる情緒的不安
が引き金となり、スプレー行動が始まった可能性を示唆します。
また、性成熟期を迎える月齢であれば、
去勢手術を行うことでスプレー行動が改善するケースが多いことも知られています。
再発を防ぐための現実的な対策
- 尿の臭いが染み付いた物は可能であれば処分
- 処分できない物はカバー・配置変更で近づけない
- 同じ場所に再度できないよう物理的にブロック
猫は、自分の尿の臭いが残る場所に再び排尿しやすい習性があります。
どうしても改善しない場合は専門家へ
原因が特定できない、
治療や環境改善を行っても改善が見られない場合は、
行動問題に詳しい獣医師や専門家への相談をおすすめします。
まとめ
猫がトイレ以外でおしっこをする場合、
- スプレー行動か
- 不適切な排泄か
を正しく見極めることが解決への第一歩です。
「叱る」のではなく、
原因を理解し、環境と心身の不安を取り除くことが最も重要です。
(監修:NPO法人アニマルワン)
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