猫と暮らす 猫の飼い方・しつけ

【猫の食事の与え方】猫の好き嫌いに合わせるべき?適切な食餌とは。

猫の飼い方・しつけ

拾ってきた2歳の雄ネコです。
うちのネコは、好き嫌いが激しく、基本的にキャットフードとササミしか食べません。
健康に気を使って、白菜や、ブロッコリーを混ぜた手作り料理を作ったりもしました。しかし、よそったお皿を足でカサカサして「まずそうだ」みたいな顔をして、一口も食べませんでした。
それならばと、鰹節をトッピングして出したのですが、鰹節だけしか食べませんでした。とても贅沢なネコです。
うちのネコは、キャットフードとササミで大丈夫なのでしょうか?

ネコは肉食動物

ネコは人やイヌと、タンパク質・脂肪・炭水化物・ビタミンやミネラルといった、必要な栄養素の種類は同じですが、特にネコは完全な肉食動物なので、タンパク質の量を多く必要とします。従って、ネコにドッグフードを与えたり、イヌにキャットフードを与えたりすると、栄養不足や過剰になり、栄養のバランスが悪くなるので絶対に避けるようにしてください。

キャットフードの種類と適切な食餌

市販されているキャットフードの多くは、科学的なデータに基づいてネコに必要な栄養素がバランスよく含まれています。しかし、これは「総合栄養食」と表示されているものに限ります。「一般食」や「副食」などと表示されているものは、そのものだけを食べさせていては、栄養のバランスは偏ってしまいます。キャットフードのラベルにも注意して、必ず確認してから与えるようにしてください。

また、市販されているキャットフードは、缶詰・半生・ドライの3タイプに分けられます。半生タイプのフードは、市場に占める割合はごくわずかです。それぞれ何を選ぶかは飼い主さんとネコちゃんの好みになりますが、いろいろなタイプに慣れさせておくと、いざという時に便利かもしれません。

また、総合栄養食のドライフードと一般食の缶詰といった組み合わせでも構いません。その場合は、1日の必要なエネルギー量を大幅にオーバーしないように、気をつけてください。年齢や性別・運動量・代謝率・避妊手術の有無など、様々な要因によってネコが必要とするエネルギー量が異なります。

飼い主さんがネコちゃんの健康を維持するためには、「適切な食事の管理」というのはとても重要なポイントです。ご自分のネコちゃんに必要なエネルギー量がどのくらいかを確認しておくとよいでしょう。

キャットフード以外の食べ物

今回のご質問のように、大切な我が子に手作りのごはんや、少しでも味気のあるようなものを与えたい、という飼い主さんは少なくありません。しかし、先にも述べましたように、栄養的には総合栄養食のキャトフードだけでも十分だと言われています。

それでも、もし与えるとするならば、食餌全体の2割を超えないようにしてあげてください。また、人には無害なものでもネコにとっては有害となるものや、消化・分解が不得意な食べ物もあります。

ネコには鰹節やにぼしを・・・と思われている飼い主さんも多くいらっしゃいますが、どちらも量にもよりますが、ネコにとってはあまり好ましいものとは言えません。特ににぼしは塩分が多いので、与えるならだしがらの塩抜きされたものを2~3本を限度に与えてください。また、ミネラルが多く含まれているので、泌尿器系の疾患の原因になる恐れがあります。

鰹節も同様で、フードの上にトッピング程度なら構いませんが、好きだからいってとフードボールいっぱいにして与えることは、絶対に避けるようにしてください。茹でたささみは低脂肪でタンパク質が豊富なので、ネコには適した食餌です。これも全体の食餌の量の2割を超えないように与えるのでしたら、問題はありません。

また、食餌の時間に与えるのもいいですし、しつけをするときのご褒美として与えるのもいいでしょう。その場合は、1回に与える量はごく少量にしてください。何回にも分けて与えていると、結果的にとても多くの量を与えてしまっていることになりかねません。

牛乳を食餌の度に与えるというかたをよく耳にしますが、ネコは人と比べて乳糖を分解する酵素が少ないので、下痢を引き起こす原因になります。下痢を引き起こさないのであれば飲ませても構いませんが、尿石症に罹った経験のあるネコちゃんの場合には、与えないほうがよいでしょう。

この子はとてもおりこうさんなネコちゃんです。きちんとキャットフードを食べてくれるのですから、決して贅沢なネコちゃんではありませんよ。気をつけなければならないことは、あまりグルメタイプの嗜好性だけを重視しているようなフードばかり与えてしまうと、一生涯そのフードに執着してしまい、何かの疾患に罹り処方食を与えなければならなくなったときに困ってしまうことが、ネコの場合はとても多くあります。

キャットフードでも、総合栄養食のものを基本として、いろいろな味のものに慣れさせておくといいかもしれません。

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