犬と暮らす 犬の飼い方・しつけ

犬の甘噛みとしつけ方について

犬の飼い方・しつけ

こんにちはNature Cottage Akabekoです。ペットのお悩みに関してQ&A形式でお答えしていきます。今回のお悩みへの回答は、犬の甘噛みとしつけ方についてです。
(監修:NPO法人アニマルワン)

Aさん
Aさん

育児ノイローゼみたいになってしまって、すがる思いでご連絡し

ました。飼い犬が家に来て一週間です。来た時から甘噛みします。
 

家の場合、3種類くらいあって…遊んで欲しい時に手とか足、袖

や裾。触られたくない場所とか活発に動いている時とか、眠くな

い時に撫でようとする時。(噛むよ的な感じに口を開ける…それで

も触れると噛む)抱いてしばらくすると噛む(怒ると抱かれるのを

嫌がる)のです。

  

ダメな事は初日から「コラッ!!」と強く言ってます。我慢できず

何回か口を強く押さえていたら本気で噛まれて指を切りました。

 

その結果、名前を呼んでも来ないし…

 

褒めたくても甘噛みしてくる、触られたくないみたいな事で

褒められない。上手く仲良く信頼関係をとれてない感じです。

 

ただ、眠くなるとか寝るときは膝に乗ってきて…どこを触って

も大丈夫です。しかもグッスリ寝るし…その時だけ天使にみえます。

 

わんこを飼うのは初めてではなく(前は秋田犬2匹)同じ犬種では

なかったけど、触られるの大好きですぐに仲良くなれて…

待て、お座り、お手etc…も、すぐ覚えたし子犬の頃から大好き!!

って思えたのに…

 

この子は正直なところ、飼わない方が良かったかと思いはじめて

ます。わんことは仲良くなれる自信があったのに…

 

この子との出会いは運命だと思うし飼い主の責任もあるし仲良く

なりたい気持ちとホントに仲良く…信頼関係ができるか不安な

気持ちとがゴチャゴチャで…スイマセン愚痴ぽく長文になった

事を許して下さい。

 

将来、困った犬にならない為にも甘噛みと信頼関係について

アドバイス下さい。宜しくお願い致します。

Akabeko先生
Akabeko先生

では、わんちゃんの甘噛みと信頼関係を築くためのしつけ方について解説します。

褒め方と叱り方とのバランスに注意

このワンちゃんは約4ヶ月齢になろうとしていて、それまでの怖いもの知らずで、何にでも近づいたり遊んだりしていた時期からそろそろ警戒心を強く持つようになるころです。

また、お家にやってきて一週間程度ですから、ご家族とのコミュニケーションも充分にできあがっていないのかもしれませんね。

まず、ワンちゃんとの接し方として、褒め方と叱り方とのバランスに注意してください。基本は褒めることを主体とし、叱る時には体罰は行わないというルールを守ることが信頼関係構築でも大切です。

特に何が良いことで悪いことなのかが分からないうちに怒っても全く意味がありません。

褒められている言葉なのか叱られている言葉なのかも分からないわけですから、その言葉の意味も理解させなければなりません

ワンちゃんは飼い主の声の抑揚で飼い主が怒っているかどうかを理解していくこともできます。

ですから、大声で叱るときばかりワンちゃんの名前を叫んでいると、名前=怒られるときの言葉(合図)として理解してしまうこともあります。

特に初日から口吻を付かんで叱っているようですが、これでは信頼関係が上手に築けないきっかけになりかねません。ワンちゃんは怒られている理由がわからないのに、口吻を捕まれ大きな声で叱責されているわけです。飼い主さんに対してどのような感情やイメージを持つでしょうか?好きになるどころか嫌いになったり怖がったりするようになるはずです。

飼い主の基本はわんちゃんへの接し方の態度が重要

ワンちゃんに対する飼い主の基本は、その接し方の態度が最も重要なのです。第一にワンちゃんから好かれる飼い主になることが最も大切です。そして信頼関係を築き、上手にワンちゃんをコントロールできるようになることです。

そのためには、ワンちゃんに飼い主と一緒だと良いことがあると理解させることが基本です。

飼い主はいつも好きなこと楽しいことを与えてくれる存在でなければならないことになります。いつも良いことをあいたら必ず褒めてあげることですが、褒めるといっても言葉だけでは最初は分かりません。

必ず褒め言葉を言ってからオヤツを与えたり、オモチャで遊んでやるなど、ワンちゃんにとってご褒美になることを行うようにすることです。

叱り方は(してはいけないことを)悪いことを理解させてからでないと叱る意味がありません。下手な体罰の利用は飼い主との信頼関係を損ないますから体罰は厳禁とし、イケナイことをしたら無視する方法を利用します。

甘噛みをしたら大きな声とリアクションで痛いことをワンちゃんに伝え、遊びを中断してその場から立ち去ります。または遊びを止めて背中を向けワンちゃんを無視する方法です。

こうすることで甘噛みをしたら一緒に遊んでくれなくなることをワンちゃんは理解していくのです。ポイントは甘噛みされることが嫌なことをしっかり伝えるようにすることです。

そして、しばらくしたらワンちゃんのところに戻り再度遊び始めるようにします。ここでは飼い主さんがワンちゃんを嫌いになったのではなく、甘噛みされることが嫌であることを理解させなければなりません。

良い対処方法としてはワンちゃんにオスワリや何かできることをさせ、そしてオヤツなどのご褒美を与えるようにします。

こうすることでワンちゃんは飼い主さんから嫌われていないことを理解することができるでしょう。甘噛みをされたら何度もこの方法を繰り返すことで、少しずつ甘噛みをしなくなるようになっていきます。これが無視という罰を利用した方法で、甘噛み以外のしつけにも利用することが可能です。

また、噛む(咬む)ということについてレベルの問題ですが、全く噛むことを禁止するのではなく、歯は飼い主の皮膚にあてても良いが、一定以上の強さは認めないというように教えておくことが最近多い考え方です。

この考えは噛むということをイヌがコントロールできるようにしておく意味で大切な考えです。全く噛むことをしなくなったイヌが何らかの理由で噛む場合に、その強さのコントロールができずに大きな問題になることもあるからです。その点を理解して対応するようにしてください。

甘噛みは一般的に成犬に成長するに従い行わなくなるのが一般的ですから、あまり神経質にならずに対応するようにしてください。また、ワンちゃんを甘やかし過ぎないように注意をしてください。

ワンちゃんの機嫌を見ながら態度をかえるようなことをしていると、ワンちゃんが飼い主のいうことをいつも同じように聞かなくなったり、飼い主を自分の配下のように勘違いして対応するようになることもあります。イヌそれぞれで性格や気性も異なりますし、育ってきた環境にも影響されます。イヌは全て同じではないことを認識し、それぞれを理解してあげるように努めて対応していただければと思います。

▼犬のイタズラに対してのしつけ方にお困りの方はこちら。

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