愛犬が普段よりも2倍以上の水を飲み、尿の回数が20回以上と明らかに多い場合、「多飲多尿」のサインかもしれません。通常6回程度のおしっこのほかに、透明な尿が頻繁に見られるときは注意が必要です。ここでは、多飲多尿の代表的な原因や考えられる病気について解説します。
子宮蓄膿症
細菌感染により子宮内部に膿が溜まる病気で、発情期に感染のリスクが高まります。症状として水を大量に飲む、多尿、陰部から膿が出るなどがあり、放置すると腎不全など命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。
腎不全
腎不全には急性と慢性があり、慢性腎不全では多飲多尿が初期症状としてよく見られます。さらに貧血や食欲不振、体重減少も進行とともに現れます。症状が出た時点で病気が進行している場合が多いため、早期の発見が重要です。
食中毒
農薬、金属、植物、洗剤や殺虫剤などが原因で起こる食中毒でも、多尿が見られることがあります。多くの場合は嘔吐も併発し、体外へ毒素を排出しようとします。
糖尿病
糖尿病は血糖値が高くなり尿に糖が出る病気で、代表的な症状のひとつが多飲多尿です。インスリンの不足や機能低下が原因で、肥満とも関連します。痩せてきたり、他の病気を併発することも多いため、日常から食事管理と運動が大切です。
ドッグフードの影響
一部のドッグフードに添加されるビタミンE(天然防腐剤)は利尿作用を持つため、変更後に多飲多尿が見られるケースもあります。ただし市販フードに含まれる量は安全基準内であり、害はありません。
まとめ
犬の多飲多尿には、病気によるものとそうでないものがあります。しかし、「いつもと違う」と感じたら、自己判断せず早めに動物病院で診察を受けることが大切です。放置すると取り返しのつかない結果を招くこともあります。
(監修:NPO法人アニマルワン)
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