猫の特徴・性質

【猫は夜間に照明はいるの?】ネコの聴覚と視覚について。

猫の特徴・性質
相談者さん
相談者さん

1人暮らしで、猫を1匹飼っています。うちの猫は私が家に帰ると、必ず玄関のところで待っていてくれます。夜帰りが遅くなると部屋の中が真っ暗で、外の月明かりくらいの明るさしかありませんが、猫にとって不便ではないのでしょうか?

こんにちは!Nature Cottage Akabekoです。【猫は夜間に照明はいるの?】ネコの聴覚と視覚について。について解説します。(監修:NPO法人アニマルワン)

ネコの聴覚

生まれたばかりの子ネコの聴覚はまだ完全に発達しておらず、外耳道が開くのは生後2週間頃です。聴覚能力の特性として、ネコは高周波の音域では微妙な音の違いを聞き分けることができますが、低周波の音域では、半音の違いを識別するのがやっとです。高周波の音域には、獲物となるげっ歯類のかすかな鳴き声やカサカサと動き回る音などがあり、生きていくためにこのような音を聞くことができるように進化してきました。

ネコの聴覚の能力は、イヌの聴覚の能力よりも優れています。イヌの可聴域が65~5万Hzに対して、ネコは25~7万8千Hzとなっています。ちなみに人は16~2万Hzが可聴域で、ネコは人が聞き取れない超音波を聞き取れることになるのです。

うちのネコは夜何もないのに何かを目で追っている・・・という話をよく聞きますが、それは何もないのではなく、外や天井にねずみがいてその足跡を追っていたり、ねずみ同士の交信を聞き取っていたりするのでしょう。また、寝ているときに蚊が耳の近くで飛び回っていて、刺されては大変だと飛び起きてその蚊の後を追いますが、なかなかどこにいるのか突き止められなかったりします。

しかし、ネコにとってはお茶の子さいさいです。蚊を見つけるには、ネコの目を追っていけばどこを飛んでいるかがすぐにわかります。ご相談者のネコちゃんのように、ドアを開けると玄関のところで座って待っているというネコも多くいることでしょう。大好きな飼い主さんとほかの人の足音を、きちんと区別ができているのです。

ネコの視覚

次に視覚について少しご説明していきます。生まれたばかりの子ネコは、まだまぶたは完全に閉じられています。生後1週くらいで、ごくわずかに目頭の辺りから開いてきて、2週くらいまでには完全に開きます。生後2ヵ月頃に成ネコと同じくらいの視覚能力になります。

この時期の子ネコの目の色は、キツン・ブルーといって青色をしています。生後間もない子ネコの目には、メラニンがないために目が青く澄んでいるのです。成長とともに目の色素上皮細胞や脈絡膜でメラニンが形成され、生後3~4ヵ月ほどでそのネコの目の色になります。

ネコの目は明るいところと暗いところとでは、瞳孔の大きさが見るからに違います。暗いところから明るいところに移ると、瞬時に瞳孔が針のように細長い状態に変化させることができるのです。また、暗いところでは目の表面積の90%まで広げることができます。

そのためにネコはわずかな光を最大限に利用ができ、人が必要とする照度の1/6の光でものを見ることができます。つまり、夜間ネコは人よりもものがよく見えているのです。人よりも視覚能力が優れているネコですが、視力はあまり発達していません。人と比べると近視気味で、人の視力のわずか10%程度に過ぎないようです。しかし、狩猟行動に不可欠な動きを察知する能力はきわめて優れています。

今回のご相談のように、月明かり程度の光があればよくものは見えているけれども、視力はあまりよくないので、遠くのものははっきりと見えません。お帰りが遅くなっても、ネコは生活する分には何不自由なことはありません。しかし、仲がいいお友達もいなく一人ぼっちで飼い主さんの帰りを待っているわけですから、なるべく早く帰ってあげて、一緒にたくさん遊んであげてくださいね。

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